
とうとう認知症疾患診療ガイドラインが改定になったわね。でもよく分からないのよね・・・

認知症疾患診療ガイドライン2026について今日は話そうかと思う。
- 認知症疾患診療ガイドライン2026が何が変わったのか分からない
- 抗アミロイドβ抗体薬について患者さんにうまく説明できない
- ガイドライン2026とは?⇒2017年版以来9年ぶりに改定された認知症診療の指針である
- 何が変わった?⇒レカネマブ・ドナネマブなど疾患修飾薬への対応や「アルツハイマー病連続体」という新概念が盛り込まれた
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認知症疾患診療ガイドライン2026とは
認知症疾患診療ガイドラインは、日本神経学会などが作成する認知症診療の指針で、2026年5月に9年ぶりの改定版が発刊されました。
前回の2017年版以降、2023年に抗アミロイドβ抗体薬が承認されるなど、認知症診療を取り巻く環境は大きく変化しました。
今回の改定は、こうした医療と社会の変化を整理しつつ、認知症診療がこれから向かうべき方向性を示す指針と位置づけられています。

9年ぶりの大改訂なのね。

「治せない病」から「介入できる病」への転換とも言われているよ。


最大の変更点:抗アミロイドβ抗体薬への対応
最大の変更点は、レカネマブ、ドナネマブといった抗アミロイドβ抗体薬(疾患修飾薬)への対応です。
これまでの認知症治療は、症状を和らげる対症療法が中心でした。
これに対し疾患修飾薬は、病気の進行そのものを長期的に抑制できる可能性があるという点で、従来の薬とは大きく性質が異なります。

対症療法から病態そのものへの介入、大きな進歩だね。
新概念「アルツハイマー病連続体」
もうひとつの大きな変更が、「アルツハイマー病連続体」という考え方の導入です。
症状が出てから診断するのではなく、発症の10〜20年も前から脳内で静かに進行している一連のプロセスとして、以下の3段階で捉え直されました。
プレクリニカル期:脳内にアミロイドβが蓄積しているが無症状
MCI期:軽度の認知機能低下はあるが日常生活は自立
認知症期:日常生活に支障が出現
これに伴い、アミロイドPET検査や血液バイオマーカーによるバイオマーカー診断の重要性が強調され、より早期の段階から医学的介入を検討できるようになりました。

「認知症になってから」ではなく、その手前から向き合う時代になったんだね。
でも、その検査、保険適応外で簡単には受けれないよね・・・(抗アミロイドβ抗体薬を投与予定の患者以外)
「予防」から「リスク低減」へ
用語の変化にも理由がある
地味に見えて重要な変更が、認知症「予防」という言葉が姿を消し、「リスク低減(risk reduction)」という表現が使われるようになったことです。
認知症の完全な予防は難しく、発症・進行を遅らせることこそが現実的な目標である、という考え方が反映されています。


「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2020」に準拠し、BQ(基本的知識)・CQ(臨床的判断)・FRQ(将来の研究課題)の三層構造で整理されています。
期待されるメリットと注意点
メリット
早期診断・早期介入への道が開かれたことで、これまで「様子を見るしかなかった」段階の患者さんにも、選択肢を提示できる可能性が広がります。
また、認知リハビリテーションや運動療法といった非薬物療法の重要性もあらためて明記され、薬物療法に偏らない包括的なケアが位置づけられました。
2024年施行の認知症基本法の理念を踏まえ、患者・家族の価値観を尊重するパーソンセンタードケアや、共同意思決定(SDM)のプロセスも明確に位置づけられています。

薬だけじゃなくて、ケアの視点も強くなっているんだ。
注意点・まだ未知な点
抗アミロイドβ抗体薬は、投与対象の見極めやARIA(アミロイド関連画像異常)などの副作用モニタリングが必要とされており、誰にでも使える薬ではありません。
これからどうエビデンスがどのように蓄積されていくか確認していく事が重要です。
SNSでの反応
SNSでの反応をまとめてみました。

正直、反応は少ない・・・
まとめ
・認知症疾患診療ガイドラインは2017年版以来、9年ぶりの大改訂です。
・レカネマブ・ドナネマブなど抗アミロイドβ抗体薬への対応、「アルツハイマー病連続体」という早期介入の考え方、「予防」から「リスク低減」への用語変更などが主な改定ポイントです。
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