とうとう新しい眠剤が発売になったわね。でもよく分からないのよね・・・
本当にそう・・・。新しい眠剤ボルズィについて今日は話そうかと思う。
- 新しい眠剤ボルズィが分からない
- ボルズィの特徴が分からない
- ボルズィとは？⇒2025年11月に販売された新しい眠剤である
- 特徴は？⇒立ち上がりが早く、切れ味も良いため、翌日の朝でも運転にも影響は少ないとされている
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ボルズィとは
ボルズィは、2025年8月25日に「不眠症」を効能・効果とする医薬品として、国内で製造販売が承認された睡眠薬です。
販売開始は2025年11月27日からです。
用量は錠剤で、2.5 mg／5 mg／10 mg の3種類があり、通常のスタートは就寝直前の 5 mg を1日1回。必要に応じて調整されるが、原則として 10 mgを超えてはいけません。
最新の眠剤ね。
販売ほやほやなんだ。
作用機序と特徴
ボルズィは「オレキシン受容体拮抗薬」に分類されます。具体的には、脳内の覚醒を維持する役割のあるオレキシン受容体（OX₁およびOX₂）に選択的に作用し、これを遮断することで「自然な眠りへの移行」を促すタイプの薬です。
既存のオレキシン受容体拮抗薬（例：ベルソムラ、デエビゴ）に続く“新しい選択肢”です。
薬の設計にあたって、半減期が比較的短いように調整されており、そのため「入眠困難」「睡眠維持困難」の改善効果が期待されつつ、「翌朝まで薬の影響が残る（“持ち越し効果”）」懸念が比較的小さいのが特徴とされています。
持ち越しが少ないってことは、運転への影響も少ないね。
臨床データ・効果
第Ⅲ相臨床試験（301試験）では、2週間の投与で、主観的な「睡眠までの時間（睡眠潜時）」および「睡眠効率」が、5 mg群・10 mg群ともプラセボ（偽薬）群に比べて有意に改善しました。
継続投与の長期試験（302試験）においても、1週間目から効果が認められ、それが 52週間（約1年）にわたって維持され、明らかな効果の低下は報告されなかった、とのことです。⇒効果は即日感じられる人もいるとのこと
半減期: 約1.5〜2時間
内服後約30～45分で最高血中濃度に達し、入眠効果にすぐれているとされています
まだ市場にでたばかりだから、依存性だったり色々とあなどれない。
期待されるメリットと注意点
メリット
入眠までの時間を短縮、また睡眠の“持続”を助けます。不眠症で「寝付けない」「夜中に何度も起きてしまう」「浅い眠りが続く」といった問題を抱える人に対して、新しい治療の選択肢になります。
半減期が比較的短いため、従来の睡眠薬で問題となりやすかった「翌朝まで眠気やふらつきが残る」「だるさが持ち越される」といった“持ち越し効果”のリスクが低めとされています。これは、翌日の生活や仕事・運転などを考える上で重要なポイントです。
長期使用でも効果が持続し、安全性・忍容性は良好との報告があります。
なるほど、でも新薬は過信してはダメだ。
注意点・まだ未知な点
ボルズィは新薬であり、既存の睡眠薬に比べて臨床使用の実績が浅いため、長期的な安全性や、他の薬との相互作用、生活習慣との兼ね合いなどについては、これからの使用経験およびデータが求められています。
車の運転や重機操作、機械の取り扱いなど、注意書きは添付文書にあるものの、他の眠剤よりは軽く書かれています。
悪夢については比較試験はないものの、ベルソムラとデエビゴと同程度だろうと言われています。
イトコナゾールやクラリスロマイシン等は併用禁忌です。⇒処方監査注意！！！！
まとめ
・ボルズィは 眠りに入りにくい・夜中に目が覚めやすい という不眠を改善するお薬です。
・脳を無理に眠らせる薬ではなく、“覚醒を強くしすぎる脳の働き”を弱めることで、自然な眠りに近づける タイプのお薬です。従来の睡眠薬より、翌朝のボーッとした感じが出にくいように作られています。
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